手を繋ぎながら歩く私たち。 きっとドキドキしてるのは私だけ。 意識してるのは私だけ。 光樹はただ、私がこんな人の多いところで迷子になるのが嫌なだけ。 面倒くさいことになるのを防ぐため。 「どうした?いきなり俯いて。」 「な、なんでもないよ。」 「って!菜美、顔が少し赤いよ。熱あるんじゃ!?」 そう言ってちょっと焦る光樹。 私が赤いのは、心臓が痛いのは、全部アナタの所為なんだけど…。 「大丈夫だよ、光樹。それよりついたよ。」