「ぷ……くくっ……」
サキから何かの音が漏れだした。
何だろう、と思って、サキに視線と意識を向けた、
その瞬間。
お腹を抱えたサキが、全身を震わせた。
「サキ……さん……?」
机をバンバン叩き始めたサキに、私は秋月会長の怖さもふっとび、目が点になる。
「あの、どこかお体の具合でも……?」
なぜか敬語で、恐る恐る尋ねた私に、サキは体を大きく揺さぶりながら、手をひらひらとさせて否定した。
「いやいや絶好調」
そしてそろぉっと顔を上げて秋月会長を見たと思うと、
盛大に吹き出した。
「アキ、拒否られてんの」
その声は大きくはないものの、本人を目の前にして開けっぴろげに笑うサキに、
私はヒヤヒヤする。
でも秋月会長は、それについては何も言わなかった。



