ズキリと胸が痛んだ。
ここからさえ、通りかかる生徒たちに、優しい笑顔を向けながら挨拶をしているのが見え、
ひどく切ない。
女子生徒が頬を赤らめて挨拶をしているのを見かけ、なかば無意識に唇を噛む。
数日前の私に重なる。
私もあんな顔をしてたんだ、きっと。
でも私はきっともう、ユキトさんを見ても、あんな顔浮かばない。出来ない。
苦しい。
苦しい。
こんなに苦しいなら、告白なんてしなければよかった。
勇気を出して告白したって、振られてしまったら何もいいことなんてない。
だったら最初から、
望みの薄い告白なんて、しなきゃ良かった。
告白する前は、その姿を見てるだけで幸せだったのに。
挨拶を交わすだけで嬉しさに溢れたのに。
今は、姿を見かけるだけで、
こんなにも、
心がねじ切れてしまいそうに、
痛い。
ユキトさんは何も変わってなくて、
きっと私も何も変わってなくて、
ただ私が『好き』という気持ちを言っただけなのに、
それだけで私の何もかもが変わってしまったみたいで、
世界に置いていかれたような感じがする。
私だけが、あの告白の日から、動けないでいるみたいな。



