……なんと返せばいいのか。
まぁ好きな女の子も多いかもしれないけど。
サキにわざわざ訊いたとは思えないから、
サキが話してるのを偶然聞いたとかなんだろうけど、
それを鵜呑みにしてチケットを買ったというのは、あまり秋月会長らしくない気がする。
「それでこの映画を?」
「コハルに押し付けられた」
なるほど。
私に何かお詫び的なことを考えているときに、たまたまコハルからチケットを押し付けられた、という訳らしい。
「……腹減った」
話題が変わり、私は時間を見るためにケータイを取り出した。
丁度お昼くらいだ。
「何か食べますか……って、あれ!?」
ケータイから視線を上げると、秋月会長の姿が見当たらない。
キョロキョロ見回すと、ファミレスの入り口に立ってコチラを見ている会長と目が合った。
──相談なんて期待していませんでしたよ、ええ。



