今度は声を上げず、チラリと秋月会長の様子を窺う。
秋月会長は顔をスクリーンへ向けたまま、もう一度腕を押してきた。
意味がわからない私が何もせずにいたら、秋月会長は面倒くさそうに私の手をとって、自分の腕へと触れさせる。
──怖かったら、掴めってことかな……?
確かに、触れていたら、少しは怖くないけど。
でもそれは、違う意味で心臓がばくばく止まらない。
密着というほどはくっついてなくて、
離れてるというほどは距離がない。
というか。
だったら最初っから、ホラー映画に誘わなきゃ良かっただけなんじゃないの。
いやまあ最終的に観ることを決めたのは、私でもあるわけだけど。



