「まー珍しくアキも本気っぽいから、オレもゾクゾク燃えるけど」
「ナツキ先輩。いい加減そういうの止めないと、友達いなくなりますよ」
「友達とか関係なくねぇ?
こーゆーのはさ、障害があればある程燃えるモンだろ。
むしろ友達なら余計──っと、これもアウトか」
あぶね、なんてナツキは言って私を見たけど、
私は違うほうに気を取られてたから、
会話の内容まで気を回す余裕はなかった。
秋月会長が、書類を持って椅子から立ち上がり、
紙から目を離さずに、何気なく私の座っている応接ソファーに来て、
隣に座ったから。
「用件はなんだ、ナツキ」
ギシギシ鳴るソファーの背もたれに寄りかかり、眼鏡を外してまぶたを軽く揉む。
それだけの仕草にドキリとしてしまうほど、距離が近い。
というか、制服同士が触れている。
秋月会長の、軽く広げた膝が、私の膝に当たってる。
ちょっと。なんで意識してんの、私。



