「はー。いつの間にと思ったけど、秋月会長って案外奥手なんですね」
「なんでもかんでも自分が一番の事情通・情報通だと思うなよ、コハル。アキは──」
コハルの発言に対し、何故かナツキが胸を張って得意げに喋る。
そして一寸止まって、「あれ?」と首を傾げた。
「──ってかそれ結香チャンの前で言っていいわけ?」
コハルは、ナツキから私へと目線だけを往復させ、しっとりと微笑んだ。
「さあ? 発破かかるといいですね」
「黒ッ! コハルって綺麗な顔して、やる事えげつないよな」
「ありがとうございます」
「褒めてねーよ」
それもまあお約束ですね、なんて流したコハルは、涼しい顔で自分の目の前にある書類を片していく。
私はといえば、完全に会話から取り残されていた。
異星人同士が、日本語を使ってコンタクトしてるとしか思えない。
つまりは、言語はわかるのに、内容はからきしだということだ。
え、私こんなにコミュニケーション能力低かったっけ。



