自覚はあったので素直に謝ると、サキは顔をそらした。
そして突然立ち上がる。
「来な」
「え?」
私のランチボックスをむんずと掴むと、すたすたと机の間を通り抜けていった。
行動の意図が読めなくてぼやぼやしていると、
扉のところで振り返ったサキに、ぐずぐずすんなとばかりに睨みつけられ、私は慌ててサキのもとへと向かった。
サキの背中を追って辿り着いたのは、サキの特等席である、屋上前。
どっかりと座ったサキは、ぐっと腕を突き出すようにして私にお弁当を向けながら、座れと言うように顎をしゃくった。
ひとりぶん程度開けて、サキの横に大人しく座る。
そっとお弁当を受け取った。
高さの同じ目線で、問いかけるように私を見たサキの顔は、真剣そのものだ。
「あたしさぁ、あんたに言ったよな。
アキはやめとけって」
どうして突然そんな話になるのかわからなくて、ぽかんとサキの顔を見つめていると、彼女はスッと目を細めた。
「ヒロシの放送が入って、あんだけ血相変えて飛び出してったら、だいたい想像がつくし」



