「おいおい、普通に無理だろ。放課後は女の子とデートする時間だっつの。パス」
「お、そろそろ時間だな」
ワザとらしく時計を見た先生は、もうすっかりペースを取り戻したかに見えた。
「文句があるならたっぷりと説明してやるから、放課後、生活指導室に来い」
「マジ無理。どっちにしたって放課後拘束とか、有り得ねぇし。
つーわけで、今日遅刻したぶんは明日の朝、そのぶんだけ早く来るからさ。
時間もないし、この話は終了」
強制的に話を打ち切ったナツキに、先生が無言でいる筈がなく、
自分のこめかみを指でグイグイ押しながら、頭痛がするとばかりに目を閉じて、わざとらしい溜め息ひとつ。



