先生がガミガミと怒鳴っている隙に死角から、だいたい腰周辺で微かに手を動かして見せている。
『行け』ということらしい。
それでも迷っている私へ、とどめとばかりにほんの少しだけ顎をしゃくった。
大丈夫だから、というように、頬をゆるませたのが見える。
そして飄々とした口調で、
「遅れたぶんは明日やるから許してやって」
なんて言い出した。
「そうか。……なんて言うわけなかろうが!」
火に油とまでは行かないまでも、そこそこの燃料投下なんじゃないだろうかとハラハラする。
これでは、先生に怒られてるのか、それとも先生をおちょくっているのか、わからない。
「えー。反省して自ら申し出たのに、そーゆーの良くないよセンセー」
「うるさいッッ
大体その提案も、今までのツケを考えれば、今月一杯交代ナシで挨拶当番に立つくらい溜まってるだろうが!」



