一限目開始のチャイム前には、さも朝からいたように机に座っていた。
友達とは軽く視線で挨拶。
席に近付いて来ようとしたけど、ギリギリにサキが滑り込んできたので叶わずに、さーっと戻って行くのを目の端で見ていた。
サキは、さっきまで私といた事なんて忘れた様に、無関心に振る舞ってくれている。
私は彼女に甘えた。
SHRは担任が出欠をとるので、すんなりと混じってしまったつもりでも、
一限目からの先生方全員にイチイチ遅れた理由を言わされたのが誤算だったけど、
それらは全てなんとかしのいで、
放課後。
カバンに、宿題の出てる教科書を詰めていると、
後方から近付いて来る気配があった。
いつもの如く秋月会長だと思った私は、
少しだけホッとした。
朝の別れ方が唐突過ぎたから、もしかしたらもう来ないんじゃないかと思って。
別に来ないなら来ないでいい。
むしろ清々する──だけど、あのままになってしまうのは、何だかイヤだった。



