【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ



教師や生徒会の面々の姿が見える前に、

ぐいっと思わぬ力で腕を引かれる。



私の腕を掴んだのは、自転車を片手で支え歩く秋月会長だった。



私が通学に使っている道から、分岐を折れて入っていく。


ここ数日で私もすっかり覚えてしまった、バイクを隠すために入る道へ。



敷地に入り、

今日はバイクを置いている奥のほうではなく、手前にあるトタン屋根の自転車置き場で足を止めた。



秋月会長は自転車を止めると、いつものようにさっさと立ち去って行ってしまうかと思いきや、

そのまま私と一緒に校舎へと向かった。



「いいんですか。挨拶」



向かいながら途中でそう言った私に、秋月会長は、今更、とばかりの視線を一瞬だけ飛ばして寄越した。