【唯我独尊カレシ。】俺様*オマエ*まるかじりッ



私はうつぶせのまま、枕に顔をうずめる。


──秋月会長、これからも毎朝、バイクでうちに来るつもりだろうか。



近所から苦情が来るのでは、と溜め息が出る。



来るときは静かだけど、学校行くときはうるさいんじゃないかな。



来るときが静かなのはたぶん、住宅地に入る前にバイクを降りて、うちの前まで押してきているんだろう。



そんな配慮をするのが、生徒会会長というポジションを務める生徒らしくもあり。



うちから学校へ行くときにバイクの音がすることへは関心を払ってないのかと、

大雑把なのか抜けてるのか、と首を傾げる部分でもあった。



他人に無頓着っぽい秋月会長。

来るときのバイク音にしか気が回らず、それが彼が気を使うことの限界だった、と誰かに言われたら信じそうだ。



明日、行くときのバイク音を小さく出来ないか訊いてみよう……



言っても相変わらず反応ないんだろうな、

と思いながら私は、そのままいつの間にか寝てしまった。