なんで私の名前を知ってたんだろう。薄気味悪い。
コンビニのアイス棚を開けた時に感じた冷気とは全く違う寒さに、
私はぶるっと震えた。
歳は同じくらいっぽかったから、うちの高校の生徒だろうか。
それにしても私みたいな一般の生徒の名前を知ってるなんて、かなり特殊な気がするけど……
しかしそれ以外には思い当たるふしがない。
彼の顔が一瞬記憶に引っかかりそうだったのも、私が気付いてないだけで、校内で見かけたからという可能性もある。
そして彼が一緒になって走っていた、大通りを目一杯塞ぐようだったバイクの波を思い出す。
ここよりずっと先にある国道では、暴走族が時々出没するとはきいてたけど、
こっちの道路を走ってるのは初めてみた。
しばらくは夜間の外出は控えたほうがいいかもしれない。
なんだかアイスを食べる気分ではなくなってしまった。



