一体どこへ向かうのかと思ってついて行って歩いてたが、
その疑問はすぐに晴れた。
秋月会長は、自転車置き場に向かっていた。
トタンの屋根の下に並ぶ自転車はまばらで、校内にあまり生徒が残っていないということがわかる。
これは本当に遅くなってしまったかも。
もしかしたら秋月会長は夜道に女一人放り出すことが出来ず、自転車で私を送ろうとしているの?
本来ならば、情けないやら申し訳ないやらでうなだれてしまう所なのかもしれないけど、
カバンを取られて私の意志が制限されていることで、
なんだかフテ腐れてしまう。
その葛藤のあいだにも秋月会長は足を緩めず、自転車置き場の最奥部から更に奥へと入っていった。



