店員さんは金額の言い方もだるそうではあったけど、
手つきは素早くて、一番小さなレジ袋へ入れてくれた。
夜だからああいう喋り方なだけで、仕事は真面目なのかも。
それとも夜に似合うよう、わざとだったりするのかもしれない。
この時間にめちゃめちゃテンション上げた声で接客されても、
違和感ありそうだし。
「ありがとうございましたー」
その言葉を背に外へ出ようと自動ドアの前に立った瞬間、
爆音が聞こえた。
ドアが開くと音は更に大きくなり、
半ば無意識で歩を進めた私の背で、
自動ドアの閉まる音がした筈だけど、
違う音で掻き消されて全くわからなかった。
目の前の大通りを、左右にうねうねと照らすライトが移動していく。
緩慢とも言えるスピードで。
ドッドッドッドというくぐもった音や、破裂するような音、そんなものが混じって塊となって、
でも絡み合うように私の前を動いていく。
私はただ、
思考も何もかもを放棄して、
見つめていた。



