生徒会室に入るのは初めてだ。
部屋の中にはスチール製の机と椅子がそれぞれ5つ。
2つずつは向かい合わせになっていて、奥ひとつだけがいわゆる重役席のようにくっついている。
どの机の上にも、ブックスタンドのようなもので書類や冊子が立てかけられていて、
その高さには、筆記していたら姿が見えなくなりそうだ。
一番奥の机に、ちょうどついたばかりらしい秋月会長が立っていた。
そこが会長の席らしい。
ついてきたのを知っているからか、こちらには一瞥もくれない。
扉入って右手には、古びてはいるが、応接セットみたいなソファーとテーブルもある。
左手の壁にはキャビネットが立てられていて、中には冊子やプリントが整然と並べられていた。
その前に立っていた生徒が、愛想よくサキに挨拶を返す。
「珍しいですね。今日はどうしたんですか?」



