「アイとアツシ毎日会ってるみたいだよ」

「アツシもアイちゃんの話ばっかしてたよ」


アイとアツシは
あの日から付き合うことになった。


そしてユウキと
2人で会うのは今日で
五回目になっていた。


友達という関係で会っているから
決して後ろめたい
行動はしていない。


それでも拓人には
誰とどこへ行くかは言わなかった。

言わないと言うより
拓人自身がきいてこないでいた。


今まで束縛の激しかった彼女が
束縛をしなくなった事を喜んでいるのだろう。




「今日はドライブに行こうか?」


ユウキは愛車を運転しながら提案した。


男前は何をしていても
男前だ。

運転する横顔を見つめ

「うん」

と素直にうなづいた。