「いっくん、美味しい!」
「それはよかった」
まお希望のたこ焼きを買って適当に歩き、人が少ない所を見つけ、まおと立ち止まった。
パックに入ったたこ焼きを旨そうに食う姿は、まさに小学生。
「後で“かき氷”も買いに行こうね!」
「はいはい」
メインは『花火大会』だが、出店が妙に賑わっている。
花火を集中して見るやつなんていないんじゃないか?
俺の前で食っている『こいつ』もその一部のような感じがする。
食うのに必死だもんな。
パクパクと口にたこ焼きが運び込まれていく。
その時、スッとまおの手が伸びてきた。
――― ??
これはどう言う意味があるんだ?
「食べないの?」
「食って、いいのか?」
つまようじに刺さったたこ焼きを俺の前に向けてきた。
最後の一個だろ?
それを俺が食っていいんか?
「あげる」
大きい目を細めて口を大きく開けてきた。
「あーん」
「……… あーん」
「それはよかった」
まお希望のたこ焼きを買って適当に歩き、人が少ない所を見つけ、まおと立ち止まった。
パックに入ったたこ焼きを旨そうに食う姿は、まさに小学生。
「後で“かき氷”も買いに行こうね!」
「はいはい」
メインは『花火大会』だが、出店が妙に賑わっている。
花火を集中して見るやつなんていないんじゃないか?
俺の前で食っている『こいつ』もその一部のような感じがする。
食うのに必死だもんな。
パクパクと口にたこ焼きが運び込まれていく。
その時、スッとまおの手が伸びてきた。
――― ??
これはどう言う意味があるんだ?
「食べないの?」
「食って、いいのか?」
つまようじに刺さったたこ焼きを俺の前に向けてきた。
最後の一個だろ?
それを俺が食っていいんか?
「あげる」
大きい目を細めて口を大きく開けてきた。
「あーん」
「……… あーん」



