モチーフというか、何かを題材にした作品だと、より顕著になります。

『金太郎』を題材にした作品を書いたとする。

その金太郎が担いでいるのは、鉞ではなく刀です。

熊ではなく象と相撲を取りました。

あしがら山ではなく富士山に住んでいます。

だからこれは『金太郎』とは別の作品です。

いやいや待て待て、そりゃ盗作だろと。

つまりはそういう事。

同じ題材を使って書くと、どこか似通ったものになってしまう。

10人が『金太郎』を題材にして書くと、10人のうちの何人かが同じような展開を書いてしまう筈。

決して故意ではないとしても。

どんなに事前に調べて書き始めたとしても、完全オリジナルというのは難しい。

盗作という指摘をされないようにするのは、そのくらい困難な事です。