次の休みの日、私は課長の部屋に引っ越しした。

今までと変わらない二人の関係。

でも何かが違う。そんな感じ。

二人で暮らすことがこんなに楽しいと教えてくれたのは、紛れもない課長だ。

一緒に暮らし始めても、今までと変わりない愛情を注いでくれた。

だから課長が仕事で遅くなっても、私は全然不安なんてなかったのに・・。



「ビックニュースです!!!」

休憩所で休んでたとき、坂野さんが勢いよく飛び込んできた。

「どうしたの?」

近くにいた、女の子が聞いた。

「長谷課長に、彼女いたんです!!!」

「「えっ?」」

そこにいたみんなの声が見事にはもった。

向かいに座ってた真比呂さんがビックリして私を見た。

私もビックリして持ってた箸が止まる。

真比呂さんも、私も何も言えないまま耳だけダンボになって、その話題を聞いた。

「で?で?」

「昨日、見たんです!!!一緒にいる所。」

「で?どんな人だった?」

「それが~、背が小さめで、髪は黒のロング・・・。」

背が小さめ?

髪は黒のロング?

・・・・・・。

ソレハイッタイダレデスカ?

私は背は小さくはない。

髪だって、茶色のセミロング・・・。