斗馬side
 
俺は両親に浅姫を合わせたことで、安心して仕事に夢中になってた。

だから、俺は、何も気づいてなかったんだ。

あの日、かあさんが浅姫と話をしてたなんて。

浅姫の心をズタズタに傷つけてたなんて。

浅姫から連絡がないのだって、いつものことだと・・・。

でも浅姫が・・・・

 


俺から、離れていってたなんて___。









その日、俺はいつもと同じく、仕事が終わって駅に向かってた。

「斗馬君?」

振り向くと、そこには浅姫の友達がいた。

「浅姫の友達の瑞穂です。ちょっと良いですか?」

なにやら、浅姫のことで話があるというので、近くにあった喫茶店に入った。

「・・・・」

「・・・・」

「これ・・」

何か紙袋をテーブルに置く。

「なに・・・?」

中を見て、俺は固まった。

中には、俺がプロポーズしたとき、浅姫に渡した指輪が入ってた。

それから付き合い1ヶ月記念に買ったネックレス、合い鍵、俺が浅姫の家に置いていた
俺の私物・・・。

「どうゆうこと?」

俺は瑞穂ちゃんを見た。

瑞穂ちゃんは俺を睨んでる。

「斗馬君。最低。こんな人だと思わなかった。」

それから、瑞穂ちゃんは話し始めた。


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