それでもあたしはめげない。



「ゆき・・・」



そっと名前を呼びかけ手を握りゆきを見つめた。


ゆきに触ってほしかった。橘にさわられた感覚を消してほしい。この気持ちの悪い感覚をゆきでいっぱいに塗り替えられたい。



…単刀直入に言う。



今すぐゆきに抱かれたい。



はだけた体、濡れた瞳でゆきをみつめる今のあたしは最高にセクシーで艶めいた女だもの。



ゆきがあたしを見つめ返した瞬間、あたしはゆきの青色の目の奥になにかを決心したような意志の強い輝きを見た。



「……みり。」