ジュエリーボックスの中のあたし

「いや!やめて橘さん!」



しかし橘さんは狂ったようにあたしの服を破り、あたしの首筋に舌を這わせた。



悪寒戦慄が走る。



「他の男になんかやらない。美里は俺のものだ。」



息も荒げに橘さんは言った。



気持ち悪いとしか言いようがない。



「いや!やめて、やめて!」



無我夢中で抵抗しながら、一方であたしは冷静になにか対処法はないものかと考えていた。



橘さんにキスされそうになり、あたしは素早く横を向いてそれを阻止した。



首筋にキスされながら、ふとさっき割れたマグカップの破片が目に入った。