ジュエリーボックスの中のあたし

彼の後ろにあと2人いることにしばらく気づかなかった。



彼の圧倒的な存在感でその男たちが目に入らなかったのは何もあたしだけではない。



彼らを出迎えたママもあわてて後ろの2人にいらっしゃいと言っていた。


後ろの男2人に比べると随分若いのにも関わらずその青い目の男が一番偉いのだと2人のへつらう態度でわかる。



お店の子たちは自分の客の相手もそこそこにみんなその男の席につきたそうにソワソワし始めた。