それから、何日かリュウを見かけてはあたしは避け続けた。
そんな、ある日。
夜中コンビニへ向かう途中、あの道を歩いていると。
「おい!」
あ、リュウだ!
あたしは走った。
でも、リュウも追い掛けて来て…。
二人で随分長く鬼ごっこを続けた後、捕まった(笑)
「俺、煙草で体力落ちてんだからあんま走らせんなや。」
「てか、追って来るとか怖いんですけど。」
久しぶりに見たリュウの顔。
なんか、嬉しいような、気まずいような、。
「あんさ、何で避けんの?」
「だ、だって…。」
「だって、じゃねぇよ。あの日からじゃん。」
「そ、それは、…。」
「マジ、あの日は突然、ごめんな?」
そ、そんな、上目遣いで見ないでよ、。
「別に余裕だし、。」
「まじ、悪かった。」
な、なんでこんな優しいの…、?
「優しすぎ。」
「は?もう一回言ってみ。」
「言わないし。」
恥ずいんですけど、。
「言えよ。」
うわぁ、ドS。
「無理。」
「言えっつってんだろが!」
「うるっさいなぁ!!!だから、今日は珍しく優しいですねって!!」
「あ、そう。」
何コイツ~!!!!
自分から聞き出しといて、『あ、そう。』はないでしょ!
優しいとか思ったこっちが馬鹿でした!!!

