女の子向けのショップだが、少年向けのカジュアルなデザインのものもある。

あたしは、一着のオーバーオールを取り出し、彼女にあてがった。

「どう? これ似合いそうよ」

「はい」

肯定でも否定でもない返事で、彼女はあたしの渡したオーバーオールを受け取る。

その時、ささやかに彼女の指に触れようとするあたしがいるのも、たしかだ。

彼女は本当に、小学六年生なんだろうか。

こんなに人の言うことを素直に聞いて、いい子すぎる。赤ん坊のようだ。

けれど、まるで不純物のない――いやいっそただの無知でしかなさそうな彼女の純朴さが、あたしには、この世に二つとない宝石なのだ。

願わくは、彼女の時が停止してしまえばいいのに。

もし、彼女を穢す者があれば、殺してやるつもりだ。

そう思っているのに、どうしてあたしは、個室のカーテンの隙間を除き込んでいるのだろう。なぜ、あたしが、彼女を視姦しているんだろう。

下着一枚の彼女の幼い艶姿は、扇情的だ。ブラの要らないなだらかな体。肩にかかる黒髪を手櫛で梳きたい、若くて張りのある肌に舌を滑らせたい。桃色の下着に守られたお尻が、鼻血の出そうなくらいプリティーだった。