三十路の夢と現実

「そんなに、睨みつけなくてもいいじゃん。
本当の事なんだから。
私もこんな親父みたいに、会社員で、人生終わってしまうのかなぁ?
私は、絶対に会社員で終わるなんて嫌だ。嫌だ。」



心の中で、いろいろな事を考えている間に、



「次の停車駅は、町元。町元」


アナウンサーが流れた。



思わず桜は、



「よかった。」



心の中で呟き、下車をした。