「そっか!そっか!応援してるから頑張ってね!!」

タケルは苦笑いで返してきた。

カラン♪

「いらっしゃいませ~。お!夏花」

「こんばんわ!いらっしゃいましたよ!!」

「夏花~~~!」

私は両手を広げて夏花を呼んだ。

夏花は私を抱擁して、

「よしよし。遅くなって悪いね!」

今日、夏花を呼んだのは春人と終わった事を報告する為。

「タケル!ビールね。」

「はいよ~。吹雪は?」

「同じのくれ!」

タケルは注文を聞くと奥へ消えました。

「吹雪、大丈夫?」

心配そうに私を覗き込む夏花。

昨日メールで別れた事は報告したけど詳しくは今日話すって言った。。。

「うん。。。なんとか。自分で決めた事だし。」

「何が原因?春人の浮気?」

浮気?

違うよね。。。

それはキッカケだっただけ。

「春人は悪くないよ。うちが身勝手に別れた。」

「は?なんで?ちゃんと話合ったの?」

「お待たせ。ビールにモスコね。俺、奥にいるからなんかあったら呼んで!」

気を利かせて奥に再び消えるタケル。

私はタケルが作ってくれたモスコを飲みながら夏花に春人に伝えた事と同じ事を話した。

夏花は時々相づちを打ちながら親身に聞いてくれた。