「あ。ゴメン。俺寝てたか・・・。

吹雪・・・大丈夫か?」

「うん・・・。もう平気」

私、大丈夫じゃないから、病院のベットに寝てるんだよね。。。

「先生呼んでくるから」

春人の手が離れた瞬間、凄く怖くなった。

私の体、どうしたんだろう。。。

第一あれぐらいのパンチで倒れるなんて、おかしい。

「鈴原さん。お目覚めですね・・・。ちょっとお話があるんですが、起きたばっかりで聞けますか?」

「はい・・・。大丈夫です」

「鈴原さん。今回は残念でしたが、流産です」

・・・・・・。

流産??  Σ(°Д°;) えええええええええええ!!!

私のお腹に赤ちゃん居たの??

死んじゃったの???

パニック・・・。

先生の話なんか聞いてなかった。

先生が出って行った後も、訳が分かんなくてしばらく、放心状態だったと思う。

あ・・・。あの時聞こえたあの声は、お腹の子の声だったんだ。。。

春人の言うことを聞いてたら。。。

妊娠してる自覚が出てたら。。。

私、赤ちゃん殺しちゃたんだ。。。

私の目から大粒の涙が沢山零れた。

近くに座っていた春人の手を取って、春人に謝った。

「ごめんね・・・。私、春人の赤ちゃん殺しちゃった・・・。

ごめんね。。。」

春人は、また何も言わずに傍に居て、頭を撫でてくれた。

この時、天国に行ってしまった赤ちゃん。

今はどうしてますか?

姿を見ることも、あなたを感じる事も出来ませんでしたが、幸せでいてくれてますか?

次、赤ちゃんを身籠る時が来たら、あなたはまた私の所に来てくれますか?

今度は大切にします。。。