「吹雪。愛してるよ」

「うん」

「うんじゃなくて。また。ご褒美欲しいの?」

「・・・。欲しいかも」

今、私は春人の腕の中に居る。。。

前と変わらないぬくもりを私は再び手に入れた。

「もう1度。ってか、コレで最後。お前を幸せにしたい。もう1度。初めからやり直そうか」

「うん・・・。春人と幸せになりたい・・・」

何度も何度も手放して。

その度、今まで知らなかった事を知って。

歯車が狂ったまま廻っていたけど。

もう。。。

狂わない。

狂わせられない。

もう。

手放さない。













【 完 】