「俺、仲間集めて、大樹って野郎探すよ」

「伸也。悪いけど・・・。余計な事すんな。お前まで怪我してもしょうがねーべ。なぁ。ユカリ?」

「あ。そうっすけど・・・」

ユカリは困ったように答えた。

「春人~。ジャージでいいから無い?このままじゃ実家寄れないんだけど・・・」

私のお気に入りのジーンズは無残にも両膝が破けかなり惨いっす。。。

大事に履いてあげれなくてごめんねw

「つーか、お前体見せろよ!!」

「ハァ??何で?」

「だって、ドコ怪我してるか分かんないじゃん」

「春人に見てもらうならユカリに見てもらうよ」

「いいから!!」

そう言って着替えを持って隣の部屋へ。。。

「覗くんじゃねーぞ。テメーら!!」

私は残りの3人に喝を入れて扉を閉めた。






「どうせ、1人じゃ脱げないでしょ?」

「言っておくけど、やらしい事する気力なんか無いからね」

「はいはい」

そう言って上着を脱がせる春人。

「うぁ・・・。お前腹、相当やられたっぺ」

「ああ。まぁね・・・」

痛む首を押さえながら下を見ると少し紫色になってきてた。。。

「こりゃ、1週間はアザ消えなさそう・・・」

腹も凄いってことは。。。

背中もイッテルカモ。。。

「ね。背中どうなってる?」

って聞いてるのにコイツ。。。

「ごめんな。本当にごめん・・・」

私を抱きしめて謝る春人。

「何で、謝るの?春人は悪くないよ・・・。ってか・・・痛い」

「また。お前を守れなかった。マジ俺ダサ・・・」

「大丈夫だって。ってか、3~4年前も大樹とやり合ってるし・・・。それにほら、今日はブーツ履いてたし、それでアイツに結構ダメージ与えたし。心配しなくて・・・大丈夫だって・・・」


春人は私をキツク抱きしめる。

本当は凄く痛くて、突き放したいけど。

これも春人の心の痛みだと思って我慢した。