「もしもし。お父さん?今日はお気遣いありがとうございました!」

私は思い立ってお父さんに電話した。

「は?そうだったの?うんうん。分かった。じゃ、またね」

パタン。

私はわざと大きく音がなるように携帯を閉じた。

「ねぇ。春人・・・。ウソツキ・・・」

「あ・・・。わかっちゃった?アハハ」

お父さんに頼まれた。

じゃなくて

お父さんに頼んだ。

「ってか、何で昨日来たの?」

「ん-----。かぁちゃんから聞いたから?」

また。母親同士話してたか。。。

後でお母さんに言っておかないとな。

「ちょっと!前、赤だよ!!ブレーキ!!」

「あ・・・。わり~」

もう。危ないってば。

こんなとこで事故なんてしゃれになんないからw

「めずらしいじゃん。普段は車乗っててもこんな事ないのに」

「吹雪・・・」

信号待ち。

たった2分間。

濃い2分間。

私達は青に変わるまで唇を重ねた。

「ねぇ。抱かせて?」

「は??」

なんで恥ずかしくないんだろ?

真顔でよくそんな事言えるな。。。

「俺には、愛があるよ。もう。俺に触れたくない?ヤダ?」

「そう言う問題じゃないの。ごめん」

「迷ってるの?」

迷ってるか。。。

また。春人に甘えていいのか?

それとも優真の存在なのか?