「タケルの事覚えてる?」

「あー。覚えてるよ!」

タケル。春人の同級生。

そして「Black・angel」では春人の相棒としてチームをまとめてた奴。

「お前さ。タケルとタイマン張った事あったよな!」

「あ~~。あったね。。。」

タイマンって言うか、一方的に私が殴っただけじゃん!

私が自暴自棄になってた頃、春人ともろくに話もしないで1人で荒れてたから、

説教しに私のとこに来たっけ。

「お前、容赦なしにタケルの事殺ったよな!」

「先に手を出したのはタケルだよ!」

~回想~

「吹雪。ちゃんと春人と話し合いなよ。アイツだっていろいろ考えてるんだぜ」

タケルが私の元にやって来て説教を始めた。

「うるせ~よ。第3者のくせに入ってくんなよ!!」

この頃は、誰と話してもウザイ。メンドクサイ。

「このままでいいわけないでしょ!俺と、春人のとこに行こう」

タケルに腕を掴まれて、思いっ切り振りほどいた。

その瞬間に私はタケルの平手打ちを喰らう。

ブチ切れた私は容赦なしにタケルを殴った。

タケルも反撃すればいいものを、腕を後ろに組んでいる。

「もう終わりかよ!散々説教たれて寝てたらしょうもないな!」

この時はタケルが何考えてるか分からなかった。

春人も何を考えてるか分からなかった。

逆に私の事もそう思ってたのかもしれない。