「そういえば、そろそろクリスマスじゃね?

何か予定あんの?」

春人はそう私に聞きながらステーキをフォークで刺すなり口に押し込む。

おいおい!ナイフで切りなよ。

思わず、春人に釘付けになってしまった。

私の視線に気付いた春人は。

「ん?何?・・・・・・。あ~~~~~~~。ほれ!!」

ナイフとフォークを渡されました。。。

?何しろと??

「切りたいんでしょ?前みたいに切ってよ!」

「あ~~~。そういうことね。。。」

昔からそう。

春人は必ず肉系を注文する。

そして、その食べ物が来たら、私が食べ易いように切ってあげる。

しかし、よく覚えてるなぁ。。。

「もう30歳になるんだから、これぐらい自分で切れるようになりなよ!

ってか、これぐらいやってくれる彼女ぐらいいるでしょ!?」

文句をいいながらも、ちゃんと肉を切ってしまう自分。。。

「はい。どうぞ!!」

「サンキュ!! 彼女ね。。。ってか、居たらここでお前と飯なんか食ってね~だろ!」

「あら。そうなの?」

そっか。。。春人彼女いないのか。

似たもの同士ってわけか!

「ん~~~。海老うまい!やっぱ、冬はグラタンだよね♪」

「お前は、年中ソレだろ!!」

(o´・∀・`o)ニコッ♪ だって美味しいんだもん。グラタンって!

「で、クリスマスどうなの?誰かと過ごすのか?」

あの。。。フォークを人に向けるのやめて下さい。

「多分、仕事してるね。ってか仕事入れる!!」

クリスマスね。。。

すっかり忘れてたよ。

今の私に「聖なる夜」なんて関係ないしw

彼氏なんてしばらく居なかったしな。。。

世間の恋人達のイベント=仕事ですから!