お父さん、お母さん。

いつも心配ばかり掛けてごめんなさい。

私は10代の頃から迷惑ばっかり掛けてたね。

また、お父さんが頭抱えてる姿見るとは思わなかったよ。。。

病院の先生に告げられた事を両親に話しました。

「吹雪。本当に、先生にそう言われたのか？」

お父さんは肩を落として聞き返してきました。

「うん・・・。ごめん。また迷惑かけちゃうね・・・」

「子供に迷惑掛けられるのは親の務めだ。しかし・・・。よりによって娘が・・・」

「あ。すぐには死なないって！」

「バカ野郎！！あたりまえだ！！」

お父さんの怒鳴り声にビクッとなる私。

「これから、いろいろ検査するって。来週、造影剤ってのを入れて検査するって言ってた」

「そうか。その時はお父さん達も行くからな！」

「うん・・・。お願い」

久し振りに、眉間にシワ寄ってるお父さんを見た。

普段は意外と無口で、怒ると怖くて。

褒める時は大袈裟に褒めてくれて。

そんなお父さんを恐れたし、尊敬もしてた。

いつだってうち等に一生懸命だったけ。

私が族に入ってるって知った時も、木刀持って、溜まり場まで乗り込んで来たっけ。

「吹雪を返せ！！」って。

流産しちゃった時も、私を怒る前に春人を怒りに行ったよね。

その後、思いっきり殴られたけど。

でも。お父さんの私を思う親の気持ちは凄く解ったよ。

お母さんは、いつだって私を見守ってくれたね。

いくら悪い事しても私を信じてくれたね。

口煩くされて、何回も喧嘩したね。

私は両親に手を出された事はあってもけして私は反撃しなかった。

親は子供を思ってぶったりするけど、子供は親を思ってぶたないでしょ。

私はどこまで親孝行出来るかな？

「吹雪・・・。寺行って来い！！厄払って来い！！」

「は？？？なんで！」

「あ！寺って言えば、お前こないだ住職のとこ行ったんだって？」

「あ～～。ちょっとね・・・」

「また。悪さしたのか！お前は！！」

悪さって。。。

春人を殴ってしまった自分が許せなかったので、精神統一しなければと思い昔から行ってた寺の住職に頼んで座禅させてもらいました。。。