【壊抱き番外編】キミに永遠の愛を誓う―阿川先生Side―





「…………出て行こうと思ってる……」



えっ?


目を見開き、穂乃ちゃんを見る。



「咲哉さん……今まで……」


「嫌だ!」



俺は穂乃ちゃんの言葉を遮って、そう叫んだ。



「何で?どうして?なぁ……何でだよ……」



穂乃ちゃんの両肩を掴んだ。



「…………ゴメン……なさい……」



目を逸らし、そう呟く穂乃ちゃん。



「何で……俺のこと……嫌い?」



穂乃ちゃんは無言で首を左右に振った。



「じゃー……何で……」


「もう……これ以上、私のことで咲哉さんを……苦しめたくないの……迷惑かけたくないの……」



穂乃ちゃんは大粒の涙をポロポロ流しながらそう言った。