授業が終わった休み時間。 あたしは不機嫌なまま教室を出た先生の背中に向かってそう叫んだ。 「だから、百合ちゃんの事怒らないでください」 お願いします!!必死に頭を下げる。 「別に怒ってねぇよ」 頭を上げると先生が笑顔であたしの頭をポンポンっと撫でる。 ?怒ってない?じゃあどうして先生・・ 「先生、悲しい顔してます」 今にも泣きそうな顔。 「お前に心配されたらおしまいだな」 それだけ言って先生は行ってしまった。