入学式、校長が新入生の名前を1人1人呼んだ。 崎冬馬はその様子をぼーっと見ていた。 呼ばれた生徒が返事をして立ち、次の人が呼ばれると座る───そんな動きを。 「雅ナデシコさん。」 「はい。」 崎冬馬は大きく目をあけた。 最近通い詰めの、ギャンブル店の接客係じゃねーか! 「雅ナデシコねー。」 ふと興味がわいた。 ─教師生活1年目 春─ END ───── 目をあけた崎冬馬は、ぼんやりとしか思い出せない夢を探った。 しかし出てきたのは、血だらけの屋上に、ナデシコの笑顔だけだった。