「で、どうして落ち込んでいるわけ?」

「…………」

「イリア様にしがみついて大泣きしたのが、そんなに恥ずかしかった? それとも……」

ユーリは剣をつかんで立ち上がった。

赤くなった顔を見られたくなくて、そのまま逃げ出すつもりだったのに、背後から首根っこをつかまれた。