青春最強ストレート!

「何か叫んだら良いんじゃないですか?」


そして暢気なマネージャー。


叫べって言われても、隣で練習してるしさ。


…叫んで投げれるんだったら叫んでやるよ。いくらでも。
上がらない腕に無理矢理力を込めて振りかぶった。
そして晴海の構えたミットの真ん中目掛けて、指から離れていくボールの感触を感じながら、






「花村ゴロウの馬鹿野郎!」






あ、殴られるかな。だって投げる瞬間に思い浮かんだ言葉が、それしかなかったんだよ。