雪恋〜ゲレンデで恋して〜

宿に戻ると愛菜とハルくん、そして佐伯さんもいた…


ホントにみんなに心配をかけてしまったんだ。


「遥〜、どこいってたの?心配したんだから!」


そう言って抱きついてきた愛菜。愛菜の目にはうっすら涙があった。


「ごめん。」


「ともかく無事で良かったよ。」


佐伯さんが言ってくれた。

「ご迷惑おかけしてすみませんでした。」



と、あたしは頭を下げた。


「ハルくんもごめんなさい。」


ハルくんにも頭を下げた。


「いや、何もなかったみたいだし気にすんな。」


そう言ってくれた。


「帰ってきたら遥どこにもいないし、電話しても繋がんないし…どうしたの?なんかあった?」


早口で、涙声で言ってくる愛菜にあたしは


「本当にごめんね。あとでゆっくり話すね…。」


そう言った。


そのやり取りをシンくんは黙って見ていた。


佐伯さんが、


「無事だったし、俺は休むよ。遥ちゃん風邪ひかないように。おやすみ。」


と優しい笑顔で言ってくれ、


「本当にすみませんでした。おやすみなさい。」


あたしはそう返事をして頭を下げた。