「一面から考えればそれはそうとも言えるけれど、一概にはそうとも言い難いところも――。だけど言い始めたらみんなそうだと、そう思うよ」


「そうよね。なんだってそうなんだわ」

それぞれの頭に浮かんだそれぞれの、ほとんどを二人は互いにまだ知らない。


メアリーアンは空を仰いだ。

雲はどこにも見当たらなかった。なければないと気付いてもらえる、雲の存在とはなかなか上位だ。


「いいお天気」

「そうだね」