マイスィートアフタヌーン

そこでフレディは、笑ってしまった。
つまり彼は教育係ではないのだから、学院における彼女の素行を気に病むことはないのである。

卒業して何年か。罰せられる心配なしに想像すれば、制服を着て元気な姿は微笑ましいだけだ。


微笑ましいと言うならば、ジョンの行動もそうとも言える。闇雲な期待だ。大ロンドンで、たった一人とめぐり逢う。


「まっすぐに港に行かずにロンドンを歩き回っていたのも、そもそもそれが事情ですか」


「そうです。おかしいでしょう。彼女が勤めていると聞いていた学校を塀越しに見上げてみたり、母とは出くわすはずはないと安心しているのに、この広いロンドンで彼女とはばったりと会うのではないかなどと期待をして、あてもなく歩き続けているんですよ。僕だって人から聞いたら笑う話です。あてがないにも程がある」