マイスィートアフタヌーン

ではどこから……、と出番のなかったペンを正位置に戻したところで、フレディは捜索を始める予定のないことを思い出した。

メアリーアンの指示書に従うだけだ。

話せ話せ、話を続けろ。決して機嫌を損ねずに、どこか他へ助けを求めに行かないように。


「では、彼の行きそうな場所や親しいご友人のお名前と、できましたら住所などを教えていただきましょう。当たっていけば何か手がかりが見つかるかもしれません」

「存じませんわ」


――ひとつも?


「なぜロンドンだと思われたのですか?」


「他にどこに行きますの? 家出と言えばとりあえずは都会に出るでしょう。それにどこへ向かうにしても、まずロンドンじゃありませんか」