――高校一年、春。



新しいクラス、
ワクワクだなぁ。


すると


――ガラッ


「九条君だ!」


誰かが教室に入るとクラスの女子達が騒ぐ。


すごい人気だなぁ…


だけど


…あ…


彼と一瞬、目が合った。


――ドキッ


私は目をそらす。


だけど


「お前、名前は?」


圭はいきなり来て私に聞いた。


「森川咲良…」


「へぇ、可愛い名前だな。お前にしては…」


「…え…」


「俺は九条圭。よろしくな、咲良。」



な、何なのさ…


そして


「おい、前に出て自己紹介するぞ!」



「えー!!」


担任が教室に入って来るなり言う。


自己紹介か…




だけど


よし、やるぞ!


私は出番になると緊張しながらも前へ。