それを聞いた子供は
泣くのをやめました

そして家に帰り
古くなった食べ物を食べ
一番寒いコートに着替えました。




一方

南へ行った
北の子供達は

すぐに人食い神様を見つけました
そうしてみんなで

神様をあっという間に殺してしまいました。


すると
恐ろしい神様が居なくなったので
南の子供達は喜びました

南の子供達は口々に感謝を述べ
北の子供達は意気揚々と国に帰っていきました



しかし
それからすぐに南では
困ったことが起こりました

南の神様の沢山の子供達が育つにつれて

ただでさえ足りなかった食べ物が
いっそう足りなくなってしまったのです。


お腹がすいた子供達は
やがて仲間を食べるようになりました。


そうして
神様が居なくなった南の子供達は

好き勝手に仲間を食べて
誰彼構わず喧嘩をするようになりました


住まいも畑もすっかり荒れ果てて
誰も仲良しでは無くなりました


やがて
いっそ昔の方が良かったと、みんなが思うようになったので

ある日
それまでに
一番多くの子供を食べた子が
新しい神様になりました。