ザザ――ン‥

ザ――ン‥


波の音と共に、龍美が私に話してくれたことは……

今までの龍美とは考えられないくらいに、寂しい過去だった。





「‥びっくりした?」




龍美が私の顔を覗き込む。




「あ、うん。少し…」


龍美の過去とか、ちゃんと聞いた事なかったし。






「圭さんが死んでから‥なにもかもが楽しくなくて、『これからどうなるんだろう』なんて思ってたけど…お前と会ってから、俺の日常が変わったんだ…」

「え…」



私と・・

会ってから?