【続】天国に近い場所

「ありがと」

「いいって。大丈夫か?」


私の背中を摩りながら、私の顔を覗き込む龍美。

私はゆっくりコクリと頷いた‥





「横山 志乃さーん。診察室へどうぞ〜」




看護婦さんが私の名前を呼んだ。

私は龍美の肩から頭を離し、立ち上がる‥すると、



ガシッ

龍美が私の腕を掴んで来る。




「大丈夫?一緒に行こうか?」


心配そうに言う龍美。




「大丈夫大丈夫。龍美は待ってて…」


私はちょっとだけ笑顔を龍美に向け、診察室の中に入った。

私の診断は、やっぱりただの風邪だった(汗)