【続】天国に近い場所

「うるせえな、エロ眼鏡。毎週金曜は、4日ぶりに志乃に会える日なんだから、俺らの再会に口出すんじゃねえよ」


龍美はぶつぶつ文句を言いながら、私から体を離し、シートベルトをしめてハンドルを握った。

私はまだ微かに胸をドキドキさせながら、シートベルトをしめた。











……………
………



車を走らせて30分後。

車の中で会話が弾んでいる。




―――♪♪―




誰かの携帯が鳴り出した。




「…あれ?健太郎だ!」


正樹さんの携帯に、健ちゃんから電話が掛かって来たみたい。